ダンススタジオのウソとホント






「トヨタと部品メーカーさんとで課題の共有化を図り、皆さま一社一社がそれぞれの分野で真の意味での国際競争力ナンバーワンを実現し、私どもと共に大競争時代を勝ち抜いていただきたい」これに対し、K会の会長であるY氏(Y総業社長)はこう応えた。
「この二○○一年は、トヨタ自動車の創業者であるT氏の五○回忌に当たるが、T氏は六○年も前に『部品メーカーが外国品に負けない製品を作ることが日本の自動車産業を強化する基盤である』と述べておられる。
今、部品業界は経営革新が求められているが、オールトヨタの国際競争力ナンバーワンを実現するため、トヨタさんとの双方向コミュニケーションを強靭なものにして、共に進化していきたい」かつてのライバル日産が、K社長の系列破壊によってコストダウンを進める中で、トヨタのK会はグループ(トヨタでは系列という言葉を避けている)の関係を強固なものにすることで国際競争力ナンバーワンへの意欲を示したのである。
「二十一世紀の主役は誰か。
二十一世紀に勝ち残るには何をすべきか」トヨタはこうした意識を持ちながら、原価低減活動の集大成に乗り出した。
トヨタが「コスト競争力ナンバーワン、国際競争力ナンバーワン」を目指して本腰を入れて取り組んでいるのが、原価低減戦略「CCC」である。
コンストラクション・オブ・コスト・コンペティティブネスの略であるCCCとは、二○○一年から三年間で部品の製造原価を二割削減するというものである。
「トヨタは従来、コスト競争力の強い企業と言われてきたが、本当にそうなのか?」そうした懸念は、トヨタのトップからも警鐘として上がってきた。
トヨタ生産方式が世界を席巻したものの、かんばん方式を取り入れた世界の自動車メーカーが今度はトヨタを脅かす存在になってきた。
日本国内でも、〃コストカッター〃の異名を持つK社長が、日産再生に向けた「NRP(日産リバイバルプラン)」で二○○二年までに二○%のコストダウンを掲げ、早くも成果を上げてきている。
当然、「トヨタのコスト競争力の優位性が国内外で薄れてきているのでは?」という危機感がトヨタ内部で高まるのも無理はない。
CCCへの取り組みに当たって、トヨタは発想の転換を重視した。
「創造的破壊の発想で、今までのやり方を変えなければならない」トヨタの調達部門を統括し、CCCのリーダー役でもあるWトヨタ自動車副社長は、あえて〃創造的破壊〃という刺激的な言葉を使った。
CCCは、調達部門だけでなく、設計、生産技術の各部門や部品サプライヤー(供給企業)も交えて、単に部品の購入原価を下げるだけでなく、製造原価そのものを下げていこうとして発案された活動である。
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